神保町まで脚運んで ふ ら げ ー
 
らのべらのべ
 
 
 
 
 
 
 
三ヶ月に一回の季節刊行を経てちょっと延長したけどスッパリと完結したガガガ文庫GJ部9巻(AA)。二年目以降は脇キャラの存在感がいや増しに増してきたから賑やかになってきたのですが、このタイミングでの完結は逆に宜しかったのではないでしょうか。ひたすらに軽く軽く読める四コマラノベなのを終始一貫貫き通していたのも良かったですな。
 
んでいつの間に15万部行っていたんですか一迅社文庫の顔になっていやしませんかと言う驚愕がまず先に来た千の魔剣と盾の乙女6巻(AA)帯のネタ度の高さ口絵のお色気主人公のラッキースケベカバー下で誤魔化されがちですが実は芯の通った剣と魔法のファンタジーラノベなので安心して読んでいます。作者の川口士以前もちょっと言ったんだけどこのご時世に非常に珍しくなってしまったストレートに骨太な剣と魔法の物語を描く方なんで、そう言った意味でも目が離せません。
ちなみに今回表紙を飾った黒髪槍使いのナギさんはた今巻出番がありません。
 
んでもういっちょ。
 
ものっそ美少女文庫臭
 
 
 
 
 
 
 
 
第一報を聞いた時は誰もが円谷はとうとう気がフれたか」と少なからず思ったに違いない驚愕の円谷プロ 公 認 ラノベウルトラマン妹(AA)。ちなみに「妹」は「シスターズ」と読みます。
イロモノ企画かと思ったら著者はウルトラシリーズはおろかGAROやプリキュアシリーズの脚本も担当している小林雄次氏で、冷静に考えなくてもウルトラって流行り廃りを積極的に取り入れてきたシリーズだからある程度 ガ チ な事は予想していました。
 
う ん 、 ガ チ だ っ た
 
これもヒトツのウルトラだわ、全然アリ。ウルトラ戦士の『ジャンヌ』に変身する妹・月島あかりが首尾一貫『お兄ちゃんを守る!』と言うスタンスでブレ無いんで善しです。判りやすい猪突猛進暴走妹でもあるけれど。
あと予想以上にハーレムウジウジ系主人公セカイ系要素(「全部壊して世界を一からやり直せばいい」)もアリと今時ラノベ風味でした。合間合間の口絵に登場した怪獣のデザインを載せるとかすればもっと特撮度が増したかと思いますが そんなん今時のイラストレーターが描ける訳無い 敢えてそうしなかった事で兄妹とその周辺の物語に収まったのは、まぁアリじゃないの?
 
しかし挿絵が水瀬凛でイロモノ感満載のタイトルだから、店頭で並んでいたら美少女文庫の新刊に間違えてもおかしくないよね書店員
 
あとゾフィー隊長も出てきますよ! 実際に戦闘はせず武器渡すだけだけど!